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コラム 2024.3.28

地球の水や自然環境を守るために、私たちが日々の暮らしでできること

 私たちは、毎日たくさんの水を使っています。日本の水道普及率は98%と世界一です。水質やおいしさ、トラブルの少なさでも抜きんでていますが、世界には、水道や下水道、トイレが整っていない国や地域がたくさんあります。このため、SDGsでも「6.安全な水とトイレを世界中に」という目標が掲げられています。水の問題は貧困や健康などさまざまな問題にも関わっています。世界にまたがる水問題を解決するために、私たちには何ができるでしょうか。

いくつもの段階を経て自然へ返される生活排水

 私たちが毎日当たり前のように使っている水は、どのように処理されているのでしょうか。
台所やお風呂、洗濯などに使った生活排水は、下水道管を通って下水処理場へと運ばれます。生活排水には化学洗剤や油なども含まれているため、いくつもの段階を経て水が再生されます。下水処理場では、大きなごみを取り除き、沈みやすいものを沈殿させて分離した後、微生物の力を借りて水をきれいにします。微生物に汚れを付着させ、海綿状のかたまりにして沈殿しやすくするのです。そして、汚水から分離した上澄み水を消毒・放流して自然へと返します。沈んだ汚泥は焼却し、最終処分場で埋め立てごみとして処分されます。
ただし、使用済みの油や野菜くずをそのままシンクに流したり、洗剤を使いすぎてしまったりすると、下水管の中で油が固まったり、下水処理場の機能が低下したりする恐れがあります。

浄化センターのしくみ

日本の家庭で1人が1日に使う水の量は?

 厚生労働省が2023年に作成したパンフレットによると、日本では、家庭で1人1日当たり約230リットルの水を使っています。内訳はお風呂80リットル、トイレ50リットル、炊事40リットル、洗濯35リットル、洗面その他25リットルです。公益財団法人水道技術研究センターが2017年に発表した「水道の国際比較に関する研究(国外の生活用水使用量)」によると、1人1日当たりの生活用水使用量は、アメリカやオーストラリアは200リットルを超えていますが、ヨーロッパはイギリス151リットル、フランス145リットルなど100リットル台の国が多いです。シンガポールは151リットルです。
下水道管に接続できていないところでは、こうした生活排水はそのまま河川に流されるため、海や川、湖を汚してしまいます。生活排水で汚れた水を魚が住める程度の水質にするためには、みそ汁1杯分で2800リットル(浴槽14杯分)、てんぷら油なら15万リットル(浴槽750杯分)の水が必要になります。

水を守るために、暮らしの中でできるちょっとした工夫

 2024年元日に発生した能登半島地震では、水道インフラが大きな被害を受け、被災地の多くの人々が長期間の断水に悩まされました。毎日の生活になくてはならない水を守るために、私たちにできることは何でしょうか。
 実は、私たちにできることはたくさんあります。例えば、水をなるべく汚さないこと。調理後のフライパンやお皿に残った油汚れを新聞紙などでふき取ってから洗えば、水の汚れが少なくなります。使用済みのてんぷら油はNPO法人エコネット丹後と大西衛生株式会社などに回収してもらえば、軽油の代用燃料となる高純度バイオディーゼル燃料に生まれ変わります。野菜くずは水と一緒に流さずに、いったん目の細かいネット(ストッキングでもOK)に流します。水洗トイレに水に溶けない紙を流さないことも大切です。水を使い過ぎない、再利用することも大切です。洗濯やお皿を洗う際の洗剤は適正な量を使う、歯磨きではコップに入れた水ですすぐなどですね。米のとぎ汁を花や野菜の水やりに使うのも節水になります。それぞれのペースで、無理なく水を大切にできたら良いですね。

問い合わせ先

京丹後市上下水道部
施設管理課
京丹後市丹後町間人1780番地
TEL.0722-69-0580

※参考資料

厚生労働省パンフレット「いま知りたい水道―日本の水道を考えるー」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000087512_00010.html

公益財団法人水道技術研究センター「水道の国際比較に関する研究(国外の生活用水使用量)」(2017)https://www.jwrc-net.or.jp/research-development/map/shiyouryou_map.html